北海道の漁師料理「カニ汁」。道内では「鉄砲汁」とも呼ばれています。蟹の旨味が出た汁は、体にじんわりと染み渡る絶品料理です。
どの種類のカニでもカニ汁は作れますが、今回は北海道でよく獲れる毛ガニを使ったカニ汁のレシピを紹介していきます!
1.ぬるま湯で洗う
2.脚を切り落とす
3.甲羅を取りはずす
4.脚に切り込みを入れる
1.昆布で出汁をとり味噌を入れる
2.ネギを入れる
3.カニ味噌を入れる
4.カニの脚を鍋に入れる
5.弱火で煮る(約10分)
6.完成!
まとめ
ぬるま湯で汚れなどを洗い流します。
脚の根本部分にハサミを入れて切り落とします。 関節が柔らかい場所 にハサミを入れると力を使わずにスッと切れますよ!
※ハサミがなくても足をひねるだけでも大丈夫です!
まず甲羅の下部分にある三角形になっている場所(ふんどし)に親指を入れて外します。
ふんどしを外した場所に出来た穴と、毛ガニの甲羅の付け根に親指をかけて甲羅を外しましょう。
この際毛ガニのカニ味噌が流れ出やすいので、 甲羅を下に向けて外すと良いですよ!
身を食べやすくするために、包丁またはハサミで脚に縦の切り込みを入れます。
これでカニの下準備完了です!
早速カニ汁を作っていきましょう!
先にカニ汁に入れるねぎを準備!
少し厚めに斜め切りにします。お好みで大根やにんじんを入れるのもおすすめです!
①鍋に1000ccの水と昆布を入れて出汁を取ります。
昆布には主に 「グルタミン酸」 などの旨味成分が含まれており、ミネラルも豊富です。
昆布出汁を作ることで栄養も美味しさも倍増して して一石二鳥です!
②沸騰前に昆布を取り出し、沸騰してきたら味噌を入れ溶かします。
カニ味噌があるので、しっかりとカニ味噌を解かした後に、 味見をしながら味噌の量を調整していきます。
まず少なめに入れて、味を確認しながら様子を見てください。
そうしないと味が濃くなり、 カニの風味が薄くなってしまうので、 味噌の入れすぎは注意です!
味噌が溶けてきたらネギを入れます。
スプーンでカニ味噌を取り出し鍋に入れます。味噌がついている甲羅も一緒に入れましょう!
よりカニの旨味を引き出してくれます。
先ほど切り落とした手脚を鍋の中へ入れます。
蟹には 「イノシン酸」 などの旨味成分が含まれており、グルタミン酸と合わせて 【三大うまみ成分】 の1つです。美味しいことが保証されていますね…!
弱火で10分煮て、カニの旨味と出汁を引き出します。
カニの身に火が通ったら完成!毛ガニの絶品カニ汁の出来上がりです!
毛ガニはカニの中でも甘みが強くカニ味噌も多いので、いい出汁が取れるのが特徴です。
そのため、濃厚で満足できるカニ汁が作れますよ!
なぜカニ汁がこんなにも美味しいのか。それは旨味成分に秘密があります。旨味は2つ以上掛け合わせると、さらに美味しくなる 【相乗効果】 が起こります。
上記で紹介した昆布の 「グルタミン酸」 × カニの 「イノシン酸」 。この 2つの成分が合わさり旨味がグッと引き出されることが美味しさの秘訣 です!
カニ汁が旨味の宝庫だったとは…!
また、毛ガニには 豊富なビタミンB群や眼や脳の疲れを癒してくれる アスタキサンチンが含まれており、 「美」 と 「健康」 をサポートしてくれます。
作り方はとてもシンプルな上に、カニを食べ終わった後の〆としても楽しめます。是非カニ汁の贅沢な旨味を堪能してみてはいかがでしょうか!